本帰国直後にワンオペダブル受験を経験して
更新日:22 時間前
本帰国直後にワンオペダブル受験を経験して
南部舞香(ゆいグローバルネット 理事)

我が家は2025年3月、7年暮らした東南アジアから突然本帰国することになりました。3学年違いの子ども達は、1年足らずで中学・高校受験の準備を進める必要がありました。私はパートタイムで就労しながら、ワンオペで受験をサポートしました。
最初に苦労したのは塾探しです。当時お世話になっていた日系塾で日本の情報を得たものの、大手塾は校舎ごとに雰囲気も指導も異なり、どこが適切なのか掴みにくい状況でした。この時期から受け入れてもらえるのか、問い合わせからのスタートでした。特に日本の中学受験塾は進度が早く、新小6だった息子は転塾後のキャッチアップに苦労しました。新中3の娘は複数の塾を体験して短期間で決めたものの、内申対策のない塾だったため悔いが残り、途中から個別指導塾を併用して補いました。
学校は地域の公立校に転入しました。2人とも最終学年のみの在籍で、息子は比較的すぐ適応しましたが、娘は既に出来上がった人間関係に入る必要があり苦労したようです。親子ともに気持ちの整理の最中、特に娘は日本人学校とは異なる内申点の基準に戸惑うことになり、悔しい思いをしました。
海外で得られる受験情報は、「国際性のある学校」「英語力を伸ばす学校」になりがちです。海外生活が長い子ども達ですが、娘はこの方向性に抵抗を示し、「普通の高校」を希望していました。お子さんの個性はそれぞれ異なります。身近な情報だけにとらわれず、お子さんの希望を軸に、一時帰国やオンライン説明会を活用し、可能な限り多くの学校の話を聞くことをお勧めします。
学校見学は一時帰国の際に少しずつ進めていました。事前の相談が必須になりますが、一時帰国の際、帰国生入試をしていない公立校に見学させていただきたい、と電話でお願いしたところ、ご快諾いただけた高校もありました。帰国後は中高合わせて数多くの学校を訪問しました。模試のない土日はほとんど見学に充てていたと思います。特に上の子は、東京都の公立中学から高校受験をする場合に推奨される「併願優遇制度」の内申基準が厳しく、娘が納得できる学校がなかなか見つかりませんでした。最終的には帰国生入試で早めに合格をいただき、併願優遇の利用は見送りました。お子さんが忙しかったり気乗りしない場合は、保護者だけでも学校見学しておくとよいと思います。
小6生は難しい時期に差し掛かるお子さんもいらっしゃるかと思います。息子は反抗期の始まりと重なり、計画的に過去問を進めることに難渋し、秋からは個別指導を併用しました。11月の帰国生入試から始まった受験期間は長く、試験前にはインフルエンザ治療薬の予防投与を行いました。息子は保健室受験も経験しました。
結果として、娘は自分のカラーに合うと感じていそうだった第一志望の公立高校へ、息子は帰国生入試で希望する部活のある私立中学へ進学しました。入学後半年、今のところ問題なく通学しています。
このように、やむを得ない場合は我が家のように何とか乗り切るしかありませんが、中学・高校いずれも、最終学年での本帰国はお勧めしません。もしご家庭の事情が許し、選択が可能でしたら、もう少し早めか、いっそ海外から受験の方がスムーズで、帰国生としての優遇も最大限受けられるのではないかと感じた次第です。
以上、我が家の一例に過ぎませんが、これから受験を迎えるどなたかのお役に立てば幸いです。

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